多次元の中の私
昔、内観に行ったことがあります。
内観とは、まさしく自分の内面に目を向けるということに集中する1週間です。
1週間は長いですが、でも2~3日しかできないとあの心境には達し得ないと思っています。
実際に私に大きな気づきがあったのも5日目でした。
今日、その内観を思い出していて、気がついたことがあります。
内観をした直後、集中力がすごく増しました。
なんていうんですか、クリアで、今この場所にいるというのがわかるんです。
人は過去を気にし「あの時こうしていたら」とか、「別の選択をしていたら」、「なぜあんなことを言ってしまったのだろう」と思い返すことがたびたびあると思います。
その思いは、過去にアンカーをしてしまっています。
そして、そのアンカーはエネルギーを必要としています。
なぜか。
覚えているためですね。しかも果たせなかった思いとして。
そうすると、自分のエネルギーが100%あるうち、過去に数十%持っていかれたりするわけです。
なので、いつも「今ここ」にいることができない。
常にある程度のエネルギーを過去に、しかもあまり思い出したくない過去に持っていかれます。
そして、こう考えるうち、ひょっとしたら、その持って行かれたエネルギーがまた別の自分を創っているのではないかと思うようになりました。
多次元の自分です。
あの時、こっちの選択をしていたらどうなっていただろう自分という異次元を作り出します。
そうして、何かの選択で迷うたび、別次元の自分を作り出す。
迷いや後悔の多い人生は、多次元の自分をとても多く作り出すのではないか。
そのエネルギーが大きくなればなるほど、「今ここ」にいることが難しくなるのではないか。
じゃあ、この多次元の自分を収集するためにはどうしたらいいのか。
過去に決着をつけるしかないのですね。
そして、未来の自分にも。
この選択でよかったと考えるか、内観などをして過去の自分にそれでよかったと伝えるか。
最近、仕事をしていてもめっきり集中力がなくなってしまいました。
内観直後のあの集中力。
あれはなぜ生まれたのかといえば、過去に決着をつけてきたからなのだなと、
改めて今日思っているのです。
by sunandthemoon | 2009-06-13 11:51 | 不思議系